私は子供の頃、親からアトピーだと言われたためそうなのかと思っていたのですが、最近になって、それが正式に医師に診断されたものではなかったことを知りました。両親が勝手にそう思っていただけだったのでした。現に、幼少の頃に長靴のゴムで接触性皮膚炎を起こしたり、あせもから飛び火に発展したことが一度あった程度で、近年まで日常的に皮膚炎に苦しむようなことはありませんでした。

2016年のステロイド使用開始前から、ある程度はステロイド使用のリスクは知っていました。アドレナル・ファティーグ(副腎疲弊)について調べたことがあったり、酵素浴についての本の中で脱ステロイドの苦しみについて書かれていたのを読んだりしていました。そうしてステロイドの危険性を知ることになり、身近な人たちにはステロイドは使わないほうがいいと話したりしていました。

しかし、実体験ではないので、使用することでどれくらいの影響が出るのか、自分の身で試してみたい気持ちがありました。2016年の夏に発症した首の皮膚炎に対して、自分の身にステロイドを使用し、感触を確かめてみることにしました。

以下、現在に至るまでの皮膚炎の経過です。治療については色々試してきましたが、ここでは軽く触れる程度に 留めます。詳しくは別に記すことにします。

2016年10月頃、首と顎のかゆみのため、家の近所の皮膚科のクリニックを受診。診断の結果はストレス性の皮膚炎。リンデロン-VG軟膏とヒルドイドソフト軟膏を処方され、使用開始。

11月、一旦は良くなったものの、リンデロンを止めると、以前よりも強いかゆみを感じるようになる。皮膚科からはかゆみが治ったらヒルロイドのみに切り替えるように伝えられていたが、止めることができない。
また、足の甲に強いかゆみを感じるようになる。度々掻き壊すようになる。

12月、髪の生え際から赤みが広がり始める。脂漏生皮膚炎と診断され、リンデロンよりステロイドのランクは弱めのリドメックスコーワ軟膏を処方される。

2017年1月、首のまわりの皮膚がかなり薄くなってきたのを感じるようになる。
手首の内側がかゆくなり、擦ると大量の垢が出るようになる。
身体のあらゆる場所に小さな赤い湿疹が現れるようになる。

2月、前腕全体が猛烈にかゆくなり、湿疹が増える。この時期に明らかにステロイドの影響を感じるようになる。中旬、会社を退職する。
下旬、鼻水が増え、鼻のかみ過ぎで鼻の下がジュクジュクするようになる。

3月に入っても鼻の下の傷が治らない。浸出液が止まらなくなる。
市販の保湿性の高いクリームを見つけたので、もうステロイド剤の使用は止めたほうがよいのではないかと思い、ステロイド剤とヒルドイドソフト軟膏の使用を止める。脱ステロイドを開始。
中旬、前腕とふくらはぎががさがさになる。市販のクリームを塗っても収まらない。
下旬、急にステロイドの使用を止めたことでリバウンドが起きたと理解する。これまで罹っていた皮膚科から、近所で評判のアトピーの名医といわれる医師のいるクリニックへ切り替える。
マイザーとプロペトの混合軟膏と、プロトピック軟膏、セレスタミンの錠剤を処方される。一旦ステロイド使用を再開して皮疹を抑えてから、ステロイドを減らしていくことを勧められる。一旦、すべて言われた通りに使用すると、皮疹は大体治った。
酵素浴へ行って、米ぬかやおがくずに埋まっている間はかゆみが治るので、週1.2回程のペースで通い始める。

へ続く