ステロイド剤は身体に長期間残留するのか②で、合成ステロイド剤がリバウンドの要因となっている可能性について触れました。その中で合成ステロイドとコルチゾールの比較についての情報を探していると書きましたが、まさにそれに該当する論文を見つけることができました。

Ian Sneddonによる1969年の論文Adverse Effect of Topical Fluorinated Corticosteroids in Rosacea」(酒さにおける局所フッ素化コルチコステロイドの有害作用)です。

内容は以下のようなものです。

長期間のフッ素化ステロイドの局所適用により治療された14人の患者は、有害作用である酒さを示した。 毛細血管拡張症の増悪および拡大が全員に起こり、そしてほぼ全員の治療の中止後に、重度のリバウンド炎症性浮腫および急性膿疱性発疹が続いた。 毛細血管拡張症は、フッ素化ステロイドの使用を中止してから3か月以内に消失するか、または大幅に改善された。 ヒドロコルチゾンは同じ効果を生じなかったので、経口テトラサイクリンと一緒に治療に使用された。

ヒドロコルチゾンとはコルチゾールの別称です。テトラサイクリンは抗生物質です。

まさに合成ステロイド(フッ素化ステロイド)こそがステロイド剤の副作用の主因であるということを示しているような論文です。

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また、フッ素の毒性についての数々の報告を見ていると、ステロイド剤のリバウンドと多くの類似点があることに気付きました。

次はフッ素の有害性についてを中心に書いてみようと思います。