含フッ素ステロイド剤がリバウンドの主因か? で含フッ素ステロイド剤で生じたリバウンドの症状が、フッ素が含まれないヒドロコルチゾン(コルチゾール)の使用では生じなかったという論文を紹介しました。
それに続き、含フッ素ステロイド剤についての考察を書いていきます。

フッ素の過剰摂取は、骨のフッ素症 (痛みを伴う骨の病気 ) 、脂質代謝異常(血液中のコレステロ ールや中性脂肪が異常に多くなる) 、糖質代謝異常(血液中の糖分が体内に取り込まれず血糖値が高い状態を継続する)との関連が指摘されていますが、私はこれらのいずれの症状もステロイド剤の副作用とされている症状と似ていることが気になりました。

脂質代謝異常は、ステロイド剤の副作用としてよく知られており、コレステロールの増加以外にも体重増加、首の後ろの膨らみ(バッファローのこぶと称される症状)や膝のしわ(象の膝と称される症状)などの形で現れます。

糖質代謝異常も一般的にステロイド剤の副作用として報告されています。

インドでは、フッ素が多量に含まれる地下水を生活用水に使用している人々のフッ素の過剰摂取が問題になっています。骨のフッ素症は骨硬化症とも呼ばれていますが、第33回国際フッ素学会の報告記事中に以下のテキストを見つけました。

ハイデラバード郊外70kmにあるフッ素症地区の住民が、主催者の計らいでわざわざ学会に参加してくれました。罹患者(添付写真2枚)は30歳後半の男性で骨奇形を伴う矮小体躯型、骨軟化症、骨粗しょう症、骨硬化症が混在する骨フッ素症で、成長期の栄養不足(特にビタミンD、C、E)のため発育不良のクル病を合併しています。

骨粗しょう症もまたステロイド剤の副作用として知られていますが、骨のフッ素症の症状の中には、骨粗しょう症も含まれているようです。

また、MSDマニュアルサイト内の口囲皮膚炎についての説明に、以下のテキストがありました。

口囲皮膚炎は、口の周囲やあごにできる、でこぼこした赤い発疹で、にきびや酒さに似ています。
正確な原因は不明ですが、コルチコステロイドを皮膚に塗ること、フッ素を含む飲料水や歯磨き粉を使用すること、またはその両方が原因の候補として考えられています。

口囲皮膚炎もまた、ステロイドのリバウンドの症状としてよく知られています。

ステロイドへフッ素を組み込む目的は、フッ素が多数の分子の薬理作用を増強するためです。薬物の分解されやすいところにフッ素を組み込むことで、体内で分解されにくい、効果が増強されたものへ変化させることが可能です。フッ素が含まれるベタメタゾンやデキサメサゾンなどの合成ステロイドは、コルチゾールより強い抗炎症作用を持ち、効果の持続時間も長くなります。こうした合成ステロイドを使用することにより、副腎や皮膚が自らステロイドホルモンを産生する機能が低下し、その影響で身体が炎症を抑える力が低下してしまうということはあるでしょう。しかし、これだけステロイド剤の副作用とフッ素の過剰摂取で現れる症状に共通点があるということは、何か関連があるのではないかと考えてしまいます。

なお、深谷元継医師の著書『ステロイド依存―ステロイドを止めたいアトピー性皮膚炎患者のために』(柘植書房新社)には、ステロイドのリバウンドが起きている患者の中には副腎はむしろ亢進状態にあるケースもあるという旨の記載がありました。副腎機能の低下は、リバウンドの主因ではない可能性があると考えられます。

今後もステロイド剤の副作用とフッ素の関連性について、調査と考察を続けていこうと思います。