先日発売されたムー2022年1月号に私の著書「日本列島秘史」の書評が掲載されました。
何故ムー?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。オカルトのイメージが強い雑誌ですが、オカルトに限らず日本史関係など、特にアカデミズムの世界からは無視されるようなテーマも多く扱ってきたメディアでもあり、自分が今回扱ったテーマも親和性があるのです。というか、実話ナックルズもでしたが、こうしたメディアでなければ扱うことが難しいということもあります。
私の場合はムーはそこまで馴染みがある訳では無いです。しかし、今回の本でも高橋五郎氏の著作を参照したところもありましたが、氏による天皇のスパイ・ベラスコについての本がムーノンフィックスから出ていたり、これまで接する機会は割とありました。しかし、子供の頃から知っていた有名な雑誌でこれだけ丁寧に取り上げていただけたことは素直に嬉しく思います。そして、その書評も確かに読み手の好奇心を刺激してくれるであろうしっかりしたもので、大変ありがたいです。私としても、そういう部分に注目していただきたいと思っていたところが伝わったと感じられる文章で、感慨深いです。多少、多くのフィールドワークを挟んだ分析という点にも触れていただきたかったとは思いましたが、それでも今後の何かのきっかけになるかもしれないという点でも喜ばしい出来事でした。
最近のムーについて検索してみると、SILASなどアパレル関係とのコラボ商品も多く出していたり、英会話ものの本まであったり、色々面白いアプローチをしているようでした。出版不況の現在もずっと毎月6.7万部発行と人気をキープしているそうですが、耐えず面白い仕掛けを続けているからなのでしょう。
ちなみに、私は本の中ではオカルトネタは扱っていませんが、オカルト話が嫌いというわけではありません。映画『インターステラー』の中で「未知のものを認めることこそ科学」「科学の話をしたいか? 幽霊を怖がるな、もっと踏み込め。 事実を記録して分析、現象を探り、そして結論に導く。いいな?」といったセリフがありましたが、解明できないことを無かったことにするのではなく、現時点では解明できないことを認め、しかし解明に向けて目を逸らさず向き合うことが人類の進歩には必要だと思います。正体不明のものに好奇心を持つこと自体は決して悪いことだとは思いません。私の周囲にはオカルト嫌いは割と多いですが。
それと、この書評の中に「本誌ではその名を出すことすら許されない、原日本人の一族の正体」とあります。この本の副題が載っていないのは、それが副題に含まれているからなのでしょうね。

発売からある程度時間が経過しましたので、もう少ししたら本書の内容について触れながら、時間などの関係で書ききれなかったことについて、このブログで書いていこうかなと思っています。書ききれなかったことについて書くということは、本書の内容についても具体的に触れる必要があるので、ご購入頂いて読んでいただけるよう、時間が経過するのを待っていました。